広島ピレラ 快音連発!来日初打撃「準備はできている」 ヤ軍で黒田&イチローと同僚

 広島の新外国人ホセ・ピレラ外野手(30)が29日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で来日初練習を行った。打撃練習では体全体を使った豪快なスイングで快音を響かせ、日本への適応も順調な様子。持ち前のパンチ力を武器にまずは、2月1日から始まる春季キャンプに向けて存在感を示していく。

 表情にはやる気が満ちあふれていた。新天地のマツダスタジアムでキャッチボールやノックなどで約1時間半汗を流したピレラ。これから同志となる仲間と積極的にコミュニケーションを図った。「非常にいい機会になった。初めてチームメートと顔を合わせて自己紹介できた。いい一日になったよ」と笑顔。来日してわずかだが、日本野球の環境に早速順応している様子だ。 打撃練習では、投手を買って出た石原慶らを相手に計48スイング。最初はノーステップでコンパクトな打撃に徹していたが、後半につれて徐々に力を入れて強振にシフト。体全体を大きく使った豪快なフォームで快音を響かせた。「感触は良かった」と背番号10。

 常にルーティンを心掛けており、「最初は足を動かさずにコンタクトを意識して。それからだんだん体を動かして、“セパレーション”。体の割りを作り出している」と説明する。その一連の動きを意識して打撃練習に励んでいるのだという。

 憧れの選手は野球をする以前から尊敬していたというミゲル・テハダ。02年ア・リーグのシーズンMVPを受賞するなどメジャー屈指の攻撃型ショートとして活躍したドミニカ出身の選手を挙げる。14年にヤンキースで広島の黒田、イチローと同僚になったこともあり、「(黒田は)人柄が良かった。所属していた球団に入れて光栄に思う。イチローもユニークな人だったね」と回顧。日本選手への理解も深い。

 練習後は待ち構えたファンからのサイン攻めに応じた。昨季までフィリーズで活躍したピレラは「体の準備はできてます」と春季キャンプを見据えた。

 本職は二塁や外野手も首脳陣はまず三塁での適性を見る意向だ。2月1日からし烈なレギュラー争いが始まる。「コンタクトをしっかり。ボールを捕まえることをしっかりやりたい」と打撃練習では持ち味の確実性のあるパンチ力を前面に押し出す構えだ。期待の新助っ人が猛アピールでその存在感を示していく。

 ◆ホセ・ピレラ(Jose Pirela)1989年11月21日生まれ、30歳。ベネズエラ出身。182センチ、99キロ。右投げ右打ち。外野手。背番号10。今季推定年俸6500万円。06年7月にドラフト外でヤンキースと契約。14年9月にヤンキースでメジャーデビュー。16年にパドレスへ移籍。19年7月に金銭トレードでフィリーズへ。メジャー通算302試合で打率.257、17本塁打、82打点。

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