広島ドラ2宇草、グリフィーになる!動画研究中「こういう風に打ちたい」
広島のドラフト2位・宇草孔基外野手(22)=法大=が30日、宮崎県日南市で行われていた先乗り合同自主トレを打ち上げ、自慢の広角打法でキャンプ初日から猛アピールすることを誓った。理想の打者に米大リーグで数々の偉業を残したケン・グリフィー・ジュニア氏を掲げ、最近は動画で研究中。大きな目標を胸に、首脳陣に存在感を示す。
初めて迎えるキャンプを前に、宇草は心を弾ませた。「いよいよ始まるな、という気持ち。充実していたと思います」と先乗り自主トレの3日間を、納得の表情で振り返った。
午後からのフリー打撃では左翼、中堅、右翼と全方向に鋭い当たりを披露。左打ちにもかかわらず、左翼への打球が切れないのが宇草の持ち味だ。「そんなに切れないですね。しっかりたたくというか、俗にいう“左に引っ張る”ということだと思います」と自身の特長を分析する。
逆方向にも長打を打てる打者として、理想とするのが米大リーグで活躍したケン・グリフィー・ジュニア氏。ドラフトの指名あいさつ時、スカウトを通じて松田オーナーから「(同氏を)マネしているのか」と問われたことが契機となり、大打者のスイングを研究。「ガツンと打って(打球が)切れない。こういう風に打ちたいという理想型」と目を輝かせ、その背中を追いかけていく覚悟だ。
キャンプ中の実戦出場に向けては「臆さないこと。自分のスイングで攻めていけたら」とアグレッシブさを強調し、持ち前の広角打法を前面に押し出す考え。期待のルーキーは憧れのバッターを目指しながら、2月1日を迎える。