広島・広輔「1打席の中で自分を犠牲にできるか」リードオフマンとしての粘り

 「広島春季キャンプ」(6日、日南)

 広島の田中広輔内野手(30)とデイリースポーツ評論家で広島OBの新井貴浩氏(43)が、春季キャンプ特別対談に臨んだ。田中広は今季から選手会長を務める。ナインはチームを「家族」と表現してきた。V奪回を目指す戦い。“新長男”は自己犠牲をいとわない打撃を心掛けると力を込める。今季へかける思いや役割について、かつての長男と共に、熱く語り合った。担当記者が対談を終え感じたことは…。

  ◇  ◇

 「1打席の中で自分を犠牲にできるか」

 最も印象に残ったフレーズだ。1番打者がプレーボール直後に安打を打てばチームの士気は高まる。一方で、球数を投げさせる事でボディーブローのようにダメージを与えられる。得られる相手投手のデータもその後の攻撃につながる。

 「僕は我慢をして粘った結果、三振をしてもOKだと思っている」。石井琢朗氏が打撃コーチだった時、リードオフマンとして粘る事の重要性をとことん説かれた。今でもその野球観は変わっていないという。

 今年から選手会長。時には厳しさを打ち出す事があるかもしれない。逆に失敗をしたとしても、献身的な働きには笑顔で出迎えるつもりだ。チームに一体感をもたらして、前へ進んでいく決意だ。(デイリースポーツ・市尻達拡)  

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