広島・一岡、圧巻の8人斬り 不動のセットアッパーへ、復活2段モーションに手応え
「広島春季キャンプ」(7日、日南)
広島の一岡竜司投手(29)が7日、シート打撃に登板。宇草に四球を与えたものの、打者8人を無安打に抑える堂々とした投球を見せた。多彩な変化球を織り交ぜ、復活させた2段モーションへの手応えも十分。武器である緩急に磨きをかけ、不動のセットアッパーを目指す。
堂々たる投球を披露した。小雨が降り注ぎ、気温10度を下回った日南で、半袖姿の一岡が打者8人を無安打に抑えた。「(直球最速が)140キロにしてはファウルも取れましたし、いい真っすぐを投げるというテーマのもと、バッターを抑えられたので良かったです」と笑顔を浮かべた。
カーブやフォーク、カットボールなど多彩な変化球も織り交ぜながらの熱投。「空振りも取れたので良かったと思う。徐々にいいボールを投げていければ」と段階的にピッチを上げていく構えだ。
遠投の際にしっくりきたという理由で復活させた2段モーションにも「違和感はなかったです」と手応えあり。実戦では走者を背負う場面も想定されるが「クイックは苦手な方ではないので」と問題ない様子だ。
自らを「スピードタイプではない」と理解し「緩急で勝負したい」と話す。新助っ人のDJ・ジョンソンやスコットらと争うことになるセットアッパーの座。「競った場面で投げるのが一番いいですが、まずはどのポジションでもいいので1軍で」と持ち味の緩急をさらに磨き上げ、セットアッパーの地位を不動のものにしてみせる。