広島・鈴木誠 志願出場で二塁打 右ふくらはぎに前日打球直撃も
「練習試合、中日8-13広島」(16日、北谷公園野球場)
周囲の不安を一掃し、4番の貫禄を改めて示した。5-1の四回2死一、二塁の場面で広島・鈴木誠也外野手(25)が代打で出場。山本の甘く入った3球目の真ん中直球を捉えた打球は高々と舞い上がり、風に乗ってグングンと伸びると、左翼フェンス上部を直撃。そのままスタンドに入るエンタイトルの適時二塁打となり、「しっかりと振れています」と振り返った。
前日15日、阪神との練習試合前の練習中に打球が右ふくらはぎ付近に当たり、その試合を欠場した。前日の段階ではこの日の北谷での中日戦にも帯同しない予定だったが、「まだ25歳。特別扱いしてほしくない」と出場を志願。侍の4番に座っても、おごる気持ちは全くない。
不動のレギュラーであることは誰もが認めるところ。それでも並外れた責任感と強い思いが背番号1の胸を支配する。北谷の空はあいにくだったが、主砲の一振りにチームと鯉党の気持ちは晴れやかになった。