広島新助っ人ピレラ充実マルチ 開幕サード奪取へ元メジャーリーガー猛アピ
「練習試合、日本ハム5-1広島」(19日、タピックスタジアム名護)
元メジャーリーガーが躍動した。広島の新助っ人、ホセ・ピレラ内野手(30)が日本ハムとの練習試合に「2番・三塁」で出場。2安打を放ち、存在感を示した。
初回は加藤の高め直球を捉えた中前打。三回1死の場面では鈴木健に対し、朝山打撃コーチから「真っすぐとスライダーがいい投手」と助言を受け「戸惑ってはいけない」と、1ストライクからの外角スライダーを力強く引っ張った。鋭い打球は三塁線を抜ける二塁打となり好機を演出。次打者・西川の二塁打で生還した。
「いい一日になった。チームメートやコーチに感謝したい。コーチにいろいろ教えてもらってこの結果になりました」
期待されるのは攻守にわたる活躍だ。米国では主に外野と二塁を守っていただけに、慣れない三塁での守備は容易ではない。それでも「感覚の方は戻ってきた。毎日ベターになってきている」と徐々に順応している。
全力プレーが際立つベネズエラ出身の背番号10は「1軍にどうにか食い込むために、100%の力を出し切りたい」と意気込む。し烈な開幕三塁争いを勝ち抜くため、今後も猛アピールを続けていく。