広島の“ヒゲ魔神”DJ・ジョンソン 鯉党の心つかんだ、おちゃめな新助っ人を直撃!

 広島の新外国人DJ・ジョンソン投手(30)=前ロッキーズ=が上々の日本デビューを果たしている。メジャー通算35試合の登板経験を持つ右腕は、19日の日本ハム戦で対外試合初登板を果たし、八回を三者凡退に抑える堂々のデビューを果たした。日本食を愛し、すっかりとチームに溶け込んだ立派なヒゲがトレードマークの“ヒゲ魔神”。その素顔に迫った。

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 今キャンプでファンから「DJ!DJ!」とサインをねだられるDJ・ジョンソン。すっかりチームにもファンにも溶け込んでいる様子が分かる。「特にニックネームはない。DJと呼んでくれたらうれしい」と笑みを浮かべた新助っ人。特徴的なのは何と言っても立派な顎ヒゲだ。

 米国時代、プロ入りしてから生やすことを決めた。最初は期間など決めなかったが「周りの選手が伸びていくヒゲを喜んでいたし、自分でもしっくりきたので」と説明。ヒゲが禁止の球団に所属した際にはそったこともあったが、現在は伸ばしてから約3年がたつ“超大作”だ。

 トレードマークだけに、ケアにはこだわりを持つ。「汚いようにはしないし、整えている。きれいに状態を保つということはプロフェッショナルとして大事なことだからね。シャンプーとリンスをしてちゃんと手入れしているんだ」と胸を張る。入念なケアを欠かさないが、今は新型コロナウイルスの影響で「マスクをつけるのが大変」と苦笑いする。

 さらにヒゲにごはん粒がつき、通訳に指摘されることも…。12日の休日返上トレでは練習用の靴がまだ届いておらず、「靴を汚したくなかった」との理由から素足でキャッチボールを行うなど、ユーモアたっぷり。一方で「投球中はアグレッシブで感情的になる。いい意味でオン、オフはつけている」とマウンドでは勝負師としての一面ものぞかせる。

 来日してわずか1カ月足らずだが、好きな日本語は「サイコー」。「よく使うんだ。今はイチ、ニ、サンと数字を覚えることを頑張っている」と勉強熱心だ。日本食についても「寿司やラーメンが好き。寿司のネタは全部好きだけど、ウナギは特に大好き。ずっと食べていたい」と外国人では意外?な好物を教えてくれた。

 「まずは信頼される投手に。任されたところで結果を出して信頼を勝ち取りたい」。新守護神候補は豪快な投球とおちゃめなキャラクターで鯉党の心をがっちりつかんでいく。

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