堂林 佐々岡カープにOP戦初勝利運ぶ2点打「一日一日が勝負」 実戦・412

 「オープン戦、ヤクルト6-7広島」(22日、ANA BALL PARK 浦添)

 思い切り振り抜いたバットが、佐々岡カープにオープン戦初勝利をもたらした。5-6の七回無死満塁。代打・堂林が左中間を破る逆転の2点適時二塁打を放った。「試合にいい入り方ができている」。2ボールからの失投を仕留め、首脳陣に猛アピールした。

 沖縄キャンプから強振することを心掛けてきた。この日は代打で出場。限られた打席でも結果を残せたのは、取り組みを自信に変えているから。「少ない打席の中でもしっかりと振っていこうと思った」。平常心で打席に立ち逆転打を放った。

 九回は二ゴロに倒れ1安打2打点で終えた。それでも春季キャンプは紅白戦、対外試合を含め、実戦は7試合で17打数7安打の打率・412という好成績を残している。

 またとない好機が訪れている。正一塁手候補だった松山が腰痛で離脱し、3軍でリハビリ中。首脳陣は当面、新外国人のピレラを三塁で起用する方針で、一塁のレギュラー争いは安部との一騎打ちになっている。

 今年で11年目を迎えた。「一日一日が勝負。先のことは考えず、目の前のことに集中したい」と力を込める。開幕スタメンを目指して歩む道のり。迷わず強くバットを振り、切り開いていく。

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