広島・大瀬良 71球キャンプ締め「見られ方が違い違う緊張感」開幕へ
「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)
最後の1球を投げ終えた広島の大瀬良大地投手(28)は、白い歯をこぼしながら額の汗をぬぐった。キャンプ最終日にブルペンに入り、最後の一人になるまで腕を振った。春季キャンプを納得して終えた71球だった。
「真っすぐのフォームでカーブを投げたかったんです」。前回23日の阪神とのオープン戦で、カーブがワンバウンドすることがあった。課題の修正へ、直球と遅球を交互に投げるなど工夫を凝らした。
開幕投手を言い渡されて臨んだ今キャンプ。周囲からの注目はこれまで以上だった。「見られ方が違い、違う緊張感があった」。エースとしての自覚はさらに強くなった。一方で「(開幕から)逆算してできたのでありがたかった」。調整は順調。充実感の26日間だった。
29日に開幕戦で対戦する中日とのオープン戦に先発する。新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、無観客試合での登板になる。「多少は違うと思うけど、その中で調整したい。与えられた環境でベストを尽くす」。3・20へ歩みを止めない。