広島・遠藤 柳田と内川も斬って開幕ローテ猛デモ 4回無四球無失点

 「教育リーグ、ソフトバンク3-2広島」(5日、由宇球場)

 広島の遠藤淳志投手(20)が5日、教育リーグ・ソフトバンク戦(由宇)に五回から3番手で登板し、4回を2安打無四球無失点。決して本調子ではない中、視察した佐々岡監督の前で柳田、内川を斬り、開幕ローテへ猛アピールした。

 「状態が悪いときに、どういう投球をするのかが課題だった」。登板予定だった4日の阪神戦が雨天中止となったため、スライドでこの日のマウンドに上がった。直球は最速142キロ止まり。本来の球威を欠いたことでカーブをこれまで以上に多投。緩急を駆使し、攻めた。

 五回無死。先頭の内川を三ゴロに抑え、七回1死では柳田を二ゴロ。2死から2度目の対戦となった内川は、再び三ゴロに仕留めた。「意識し過ぎず、いつも通り投げた」。破壊力満点の2人からきっちりアウトを奪い、自信に変えた。

 佐々岡監督は「抜ける球が多かったけどね」としながら、カーブを効果的に使った投球を評価した。開幕ローテ入りについては「薮田、アドゥワもいる。まだまだ。最後まで競争してもらう」と話すにとどめた。それでも右腕が大きく前進したことは間違いない。

 「真っすぐを低めに投げられるようにならないといけない。これからもしっかりアピールしていきたい」と遠藤。開幕まで約2週間。間もなく佳境を迎えるローテ争いへ、闘志を燃やした。

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