カープ大瀬良、4失点も納得の理由とは?開幕延期はレベルアップの好機
「オープン戦・ソフトバンク10-5広島」(13日、ペイペイドーム)
新たな試みをした一日だ。広島・大瀬良大地投手(28)は5回6安打4失点(自責点3)にも納得の表情を浮かべた。「良いものも、もう少しかなというものもあった」。これまでとは違う握りでフォークを投げ、収穫と課題を手にした。
四回1死三塁での場面。打席に迎えた甲斐に対し、1ストライクからの2球目は打者の手元でストンと落ちる。「空振りが取れたのは良かった」。球速は135キロを計測。直球と同じ軌道から変化した理想の1球だった。
20日の開幕が延期になったことを受け、さらなるレベルアップを目指して改良を決めた。これまでは縫い目に指を掛けていたが、この日は掛けないで投げてみた。「悪いときは抜ける球があった」。高めに浮き始めると、これまで通りの握りに戻して腕を振った。
今後も新しい握り方でキャッチボールや投球練習をしていく。その日のコンディションに応じて2種類のフォークを使い分けられるようになれば投球の幅は広がる。開幕延期期間をプラスに変える。
「開幕が決まらないと難しいことも出てくる。まずはその日、その日。出た課題を次の登板へ向けてつぶしていきたい」。どんな日程になっても、もう一度開幕投手を務める意気込み。新たな武器を手に入れ、大黒柱としてマウンドに立つ。