広島開幕ローテ 野村もいるぞ!2度目対外試合で2回無安打 完成度「5割」も上々

 「2軍練習試合、広島2-5中日」(18日、由宇球場)

 広島の野村祐輔投手(30)が18日、2軍練習試合・中日戦(由宇)に七回から登板し、2回を無安打無失点に抑えた。春季キャンプ中の右ふくらはぎ肉離れで大きく出遅れたが、11日の三菱重工広島戦以来、2度目の対外試合は3三振を奪うなど上々の内容。早期1軍復帰へ、さらに調整を続けていく。

 春の訪れを感じさせる暖かな陽気の中、自身の状態を確かめながら、野村は丁寧に黙々と投げた。2回28球。3三振を奪い、無安打無失点に抑えた。「前回に比べてよかった。フォームのバランスはよかったですし、投球もバランスよく投げられた」とうなずいた。

 今年初登板の11日は、2回2安打2失点で最速は130キロ前半だった。この日は138キロを計測。スライダーを中心に内外に投げ分けた。

 粘り強い投球だった。七回はわずか7球で三者凡退。八回も2死までテンポよく抑えたが、4番・石川昂を歩かせると続くシエラに粘られた。追い込んだが、直球、変化球ともにカットされ、カウント3-2から3球連続でファウル。迎えた9球目は無念にも内に外れて四球を与えた。

 それでも崩れずに持ちこたえた。捕手の中村奨に声を掛けられ気持ちを切り替えた。打者に全神経を集中させ、6番・郡司を追い込むと外の直球で見逃し三振。一、二塁のピンチを切り抜けた。「自分自身、2回目の登板。1回目の経験があったので、きょうのような投球ができた」。初登板では走者をためて失点したが、その反省を今回につなげた。

 開幕ローテは大瀬良、K・ジョンソン、ドラフト1位の森下(明大)が既に決定。残り3枠を床田や九里、薮田らが争っている。キャンプ2日目に右ふくらはぎを痛めて離脱した野村が復帰できれば、先発陣はより強固になり、厚みが増す。

 万全な状態に仕上げるために調整を続けている右腕にとっては、開幕延期はプラスに働く。現時点での完成度は「50(%)ぐらい」と、まだ完全にはほど遠いが、徐々に状態は上がっている。

 2018年の開幕投手を務めた野村は、入団以来8年間、一度もローテを外れていない。「いつになるかは決まっていないが、なるべく早く1軍に上がれるように。段階を上げていきたい。1軍で投げたいですね」と早期復帰に向けて歩みを進めていく。

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