広島・野間、理想の打撃へ試行錯誤 新打法でOP戦打率・310も満足せず
広島の野間峻祥外野手(27)が19日、打撃向上に意欲を示した。20日の中日との練習試合(マツダ)を前に、17日から始まったマツダスタジアムでの全体練習では3日連続で特打を敢行。オープン戦ではコンスタントに結果を残したが、満足はしていない。実戦を重ねる中で理想のスイングを追い求め、開幕スタメンへ向けたアピールを続ける。
平たんではない道を歩んでいるからこそ、納得はしていない。野間は自身の現状について「悪くはないかな」とした上で「狙ったところで仕留めていかないと、なかなか厳しい」と分析。安打は出ている中で課題もある点が、もどかしさにもつながっている。
オープン戦は9試合で打率・310と決して悲観する数字ではない。13日のソフトバンク戦(ペイペイ)では「1番・左翼」で先発出場してマルチ安打をマーク。昨秋からバットを寝かせる新打法に取り組み、結果は出ているが、理想型には到達していないという。「(スイング時に)大きく(振ろうと)すると、後ろが大きくなって遠回りしてしまう」と試行錯誤の日々が続いている。
開幕が延期となり、自身の感覚と対話する時間が増えた。17日からの全体練習では、打撃練習後に複数選手で行われる特打を3日連続で敢行。「プラスに捉えて、いい準備期間に」と開幕までの時間を、存分に活用していく構えだ。
外野の1枠である左翼のポジションを争う立場。「開幕でスタメンとなれば、いい選手が多い。結果を求め過ぎず、納得できるスイングを求めて」と野間は静かに闘志を燃やした。悩み抜いた末に見える開幕スタメンという絶景にたどり着くため、懸命にバットを振る。