広島・大瀬良、改良シュートで進化 握り方変え不安解消 マエケンから写メ転送で参考に
広島の大瀬良大地投手(28)が30日、マツダスタジアムでの全体練習後に取材に応じ、改良したシュートに手応えをつかんでいると明かした。3月上旬に新しい握りでのキャッチボールを開始。開幕延期の決定を受け、さらに練習を進めた。右打者の懐を攻める引き出しを増やし、開幕を待つ。
大瀬良が新たな武器を手に入れた。シュートだ。これまでも投げていたが、デメリットがあった。開幕延期を受け、握り方を改良したことで不安を解消。「以前のように体が開かなくなった」と力を込めた。
これまでは球の縫い目に添って指をかけていた。現在は少しだけ縫い目をずらして握る。ツインズ・前田からは、握り方を携帯電話で撮影した写真を送ってもらった。試行錯誤の末にたどり着いた形だ。
昨季も交流戦辺りで投げていた。だが「曲げようとする意識」が強過ぎるあまり、肘が下がったり、体の開きが早くなったりした。直球とカットボールにも悪影響が出たことで中断した。握り方を変えた今は、直球と同じ腕の振りでも変化するようになった。
曲がり方に手応えを感じたのは、20日の中日との練習試合だ。七回、大島にシュートを中前打にされたが、ポテンヒットで「思ったよりもバットの先に当たっていた」と実感できた。前日29日のブルペンでも投げ、好感触を感じ取った。
4・24開幕を見据える中で、佐々岡監督から開幕投手を告げられた。「うれしいし、期待に応えたい。(調整が)難しいとか考えずに、(4月)24日を目指してやっていきたい」。さらにレベルアップし、その日のマウンドに立つ。