広島ドラ2宇草、試してハッケン!再現性上げる打撃フォーム習得へ試行錯誤
広島のドラフト2位・宇草孔基外野手(22)=法大=が8日、打撃技術向上に意欲を示した。体が前に突っ込むクセを矯正するため、オープンスタンスでの打撃フォームに取り組んでおり、下半身の使い方を模索中。この日は廿日市市の大野練習場で行われた2軍の時差分離練習に参加。力強い打球を打つため、“打撃改革”でレベルアップを図る。
頭に描いた理想を追い求め、貪欲にバットを振った。自身の感覚と対話を重ね、試行錯誤を繰り返す。宇草は「『コレだ』という再現性が、上がっていない。練習で(再現性を)上げていきたい」と鼻息を荒くした。
体が前に突っ込んでしまう悪癖を矯正するために、春季キャンプではノーステップ打法にも取り組んだ。3月上旬の2軍合流後、本格的なフォーム変更に着手。右足を開いたオープンスタンスで構える練習に取り組んでいる。特に注力しているのが下半身の動きだ。
スイング時に両足がかかと体重になる傾向を踏まえ、この日は台の上でのティー打撃や、つま先に力を入れた状態を意識するため、ジャンプしてからスイングする練習を繰り返した。森笠2軍打撃コーチは「(かかと体重だと)逃げ腰の弱いスイングしかできない。しっかり振りにいける姿勢を足から作って」と意図を明かした。
実戦の予定が立たず、実際の投手の球を打つ機会がない現状。しかし本人は「自分と向き合って、地力をつけていきたい」と与えられた環境下で地道に取り組んでいく考え。「試していかないと、発見はない」と力を込めた宇草。尽きない向上心が、ルーキーを支えていく。