広島・坂倉 スローイング向上へ志願の猛特訓 声出して実戦想定!二盗阻止へ居残り
広島の坂倉将吾捕手(21)が15日、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加し、自ら志願したスローイング特訓に取り組んだ。盗塁阻止率3割以上を目標に掲げ、今季は捕手一本での勝負に専念する高卒4年目。正確な送球で守備力を向上させ、まずは会沢に次ぐ2番手捕手の座を確保する。
高らかに声を張った。全体練習終了後、坂倉は自ら志願したスローイング練習に臨んだ。「なるべく同じ動きができるように。ずっとやっていることなので。防具をつけてないので何とも言えないですけど、あの距離を投げるということが大事」と汗を拭った。
高ヘッドコーチが打席に立ち、実戦を想定。坂倉は阪神の糸井、近本、ヤクルト・山田哲、中日・京田、ソフトバンク・周東ら俊足選手の名前を口にしながら、一塁走者を仮想。投手が投げた球を捕球して素早く二塁へ送球する動作を、念入りに確かめながら計16本行った。
特訓を志願した理由について「これまでもやってきてますし、間を開けるのも嫌なので。思った通りに体が動いてくれる数が多くなっていますし、良くなってきている部分はある。そこを継続できれば」と説明。高ヘッドコーチは「本人がやりたいと。いい送球をしていたと思う」と評価した。
昨季は51試合に出場したが、主に代打と外野で起用された。スタメン4試合は全て外野で、捕手としての試合出場はわずか3試合にとどまった。しかし、今季は捕手一本で勝負していくことを宣言。正捕手・会沢に次ぐ2番手の座を確立し、チームの司令塔となるためには、さらなる守備力向上が求められる。
送球技術アップへ。課題は横のブレをなくすことだ。「やっぱり正確性ですかね。ちゃんとタッチがしやすいところにコントロールする。多少体がぶれても、ベースにいくのが大事」と二塁ベース上への送球を心掛ける。
オープン戦ではチーム最多タイとなる10試合に出場し、マスクをかぶった。また、3月25日のヤクルトとの練習試合(マツダ)では本塁打を放つなど、打てる捕手として攻守両面で徐々に首脳陣からの信頼も増している。
理想の盗塁阻止率はという問いに「3割以上。難しい部分はあると思うけど、そういう目標を持って」と話す高卒4年目。自主自立を大切にしながら、限られた時間を有効活用していくことでさらなる飛躍を目指す。