広島・山口、理想のスプリット完全習得に手応え 桑田氏らと同じく“ピアノトレ”も

 広島の山口翔投手(21)が9日、廿日市市の大野練習場であった2軍の分割練習に参加。ブルペンで約80球を投じ、スプリットへの手応えを明かした。昨年まで、変化球はスライダーとカーブが主体。落ちる球種を完全に身に付け、投球の幅を広げる構えだ。

 フォーク系の必要性を感じていた。変化球はカーブとスライダーが主体の投球に、山口は「落ちる球を投げないとしんどくなる」と言った。完全習得を目指すのはスプリット。球速130キロ台で、カウント球にも決め球にも使えるのが理想だ。

 昨季までも投げることはできた。ただ、変化球の中で優先順位が低く、試合ではあまり投げていない。「投球の幅を広げたい」。試合がない今の期間を活用し、真の武器に変えようと反復練習する。

 この日はブルペン入りし、約80球を投げた。スプリットについては「良かったと思います」とにっこり。リリースの感覚や球筋など、着実に階段を上っている手応えがある。

 「弾けたら良いなと思っていた」。最近タブレット端末を購入し、ピアノが弾けるアプリケーションをダウンロードした。寮の部屋では“ピアノトレ”に励んでいるという。

 「両手を使います。でも弾いていたら、前腕がつりそうになるんです」と苦笑いした。球界では王貞治氏をはじめ、桑田真澄氏らも取り入れていたトレーニング法。指先の感覚を磨くことで投球に好影響を与えるはずだ。

 「投げる瞬間に、100の力で投げられるようになってきました」。日を追うごとに固まってきたフォームとともに、スプリットにも明るい兆しが見えている。

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