広島・高橋樹、開幕1軍へスライダー極める「しっかり投げられるように」
広島の高橋樹也投手(22)が11日、スライダーの精度向上に励み、自身初の開幕1軍切符をつかむ意欲を示した。この日はマツダスタジアムで行われた分離練習に参加し、ブルペンで投球練習。5年目左腕が限られた時間を有効活用して理想の投球を追求し、プロ初勝利にも前進する。
胸の内に闘志を秘めながら、黙々と腕を振った。この日、マツダスタジアムのブルペンに入った高橋樹は「今持っている球種の精度が低いので上げていきたい」とレベルアップを誓った。
今、一番熱を入れるのは、DeNA・今永の直伝スライダーだ。昨季13勝を挙げ、侍ジャパンで活躍した左腕に昨オフ弟子入り。合同自主トレでは、投球術やスライダーの感覚などを学んだという。
昨季もスライダーは投げていたが「試合でストライクを取れる自信がなかった」と悔しさを口にする。直球、カーブ、チェンジアップが主体の投球であることから、打者に球種を絞られることが多かった。その反省から、スライダーを極めることで投球の幅を広げようともくろむ。
投球練習では、途中から沢崎投手コーチを左打席に立たせるなどして実戦を想定。「左打者の外角と右打者の内角、そこをしっかり投げられるように」と制球面の心掛けも忘れない。
オープン戦は4試合に登板して防御率1・50。結果を残し、自身初の開幕1軍入りが迫るが「絶対入れるわけではない。残れるようにやっていかないといけない」と口元を引き締めた。今季5年目を迎えた左腕。限られた期間を有効活用しながら、飛躍の糧とする。