広島ローテ残り2枠 佐々岡監督「激しい競争?当然」 候補3投手が気合
広島の開幕ローテ争いが29日の紅白戦から再び始まる。大瀬良、K・ジョンソン、ドラフト1位・森下(明大)、床田が決定。残り2枠を九里、薮田、遠藤で争う。候補に残されたアピール機会は紅白戦と6月2日からの練習試合を合わせ最大3試合だ。26日はマツダスタジアムでチーム練習があり3投手が調整した。結果を残して道を切り開く意気込みだ。
再び熱を帯びる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で“延長戦”となっていた開幕ローテ入り争いだ。結果を残した者のみが勝ち取れる先発枠。約3週間後の開幕へ向け最後のバトルが始まる。
開幕投手の大瀬良とK・ジョンソンが確定。新人の森下、昨季7勝を挙げた床田も3月までのオープン戦で結果を残しつかみとった。九里、薮田、遠藤のうち、2人がその座に座ることができる。
アピール機会は決して多くない。前日25日に今季の開幕が6月19日と決定。その日を目指し、2日からはオープン戦に当たる練習試合を計12試合行う。
6月12日からの3連戦は、開幕前最後の対外試合のため選手起用などは本番モード。それだけに3人に残された登板機会は29、30日の紅白戦と、2日からの練習試合を合わせ最大で3試合になりそうだ。
九里は22日の実戦を想定した打撃練習で打者17人に投げた。登板後には長野や会沢、安部と言葉を交わし直球の力強さなどを確認したという。「指に掛かっているときとそうでないときに差があった」。この日のブルペンでは約60球を投げ修正。準備を終えた。
3月には制球難から2軍降格を経験。悔しさを新たな力にも変えた。「自分の持っている球をしっかりマウンドの上で投げていきたい」と静かに語った。
3月7日に1軍に合流した薮田は「状態が良いままできている。結果を残していかないと」と前を向き、遠藤は「一球一球を大事に投げていけば結果はついてくる」と表情を引き締めた。
3月9日に3・20開幕延期が決定した。練習日や時間帯に制限があり、これまでとは違った日々が続いた。それぞれが工夫を凝らし、課題の克服やレベルアップを目指してきた。取り組みの成果を見せるときだ。
運命の3番勝負。佐々岡監督は「激しい競争を期待?当然」と力を込めた。先発として、その日を迎えるために結果を残すしかない。