「練習試合、ソフトバンク４－５広島」（１３日、ペイペイドーム）

　待望の“初弾”を放ったピレラは軽快な足取りでダイヤモンドを一周した。「１番・一塁」でフル出場。対外試合初の本塁打を、新助っ人は「素直にうれしい」と振り返った。

　三回、２死から先発・和田が投じた３球目の高めに浮いたチェンジアップを捉えた。快音を響かせ、宙を舞った白球は左翼席中段まで飛んだ。「ホームランを狙っているわけではない。まずは塁に出ること。いい反応でいいアプローチ。いい感触で打てた」と笑みを浮かべた。

　五回にも左前打を放ち、マルチ安打を記録。これで６試合連続安打と勢いに乗っている。左投手についての印象は「特にはない」と話しつつも、「日本の投手はいろんなタイミングや投げ方がある。まだ、見てない投手もいるので対策していきたい」と熱心に研究していく姿勢を示した。

　対外試合では５試合目となる１番での起用。佐々岡監督は「足もあるし、広角に打てて長打力もある。そう簡単に三振もしないし、相手投手も嫌がると思う」と評価。１９日から始まるシーズン本番でも、１番での起用の可能性が高まっている。

　この日は左翼の守備にも就いた。打順、守備位置ともにマルチな活躍が期待される新外国人はレギュラーの座を手中に収めている。