ドラ1森下は「当然」開幕3戦目 自己ワースト9失点もカープ指揮官の信頼不変
「練習試合、ソフトバンク9-3広島」(14日、ペイペイドーム)
甘い球は見逃してくれなかった。広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=は4回を投げ8安打で自己ワーストの9失点(自責点7)を喫した。「どういう高さとか、球種だったとかを見直していきたい」。試合後は厳しい表情で言葉を紡いだ。
前回登板した7日・オリックス戦では、9安打6失点(自責点4)で五回途中降板。2試合連続で打ち込まれたが、佐々岡監督の信頼は不変だ。このまま開幕ローテを任せるかと問われると「当然」と即答した。
直球主体だった初回は4点を奪われた。変化球の割合を増やした二、三回は無失点ながら、四回につかまる。先頭・明石の四球からリズムを崩し、味方の失策も重なり大量5点を与えてしまった。
開幕前最後の先発。降板後は首脳陣と投球内容を振り返り課題を洗い出した。「簡単に踏み込まれた。どういう球を使うのか。工夫をして次につなげたい」。12球団屈指のソフトバンク打線。苦い経験を今後に生かさないわけにはいかない。
収穫もあった。「強い球は投げられた」と、常時150キロを超えた直球には手応えを感じていた。
開幕3戦目の21日・DeNA戦がデビュー戦となる。「スタートからしっかりと勝てるような投球をしたい」と前を見据えたルーキー。佐々岡監督は「1年目から成長してほしい」と期待を寄せる。背負うのはエース番号の「18」。堂々と横浜のマウンドに立つ。