広島の田中広輔内野手（３０）が１７日、最後まで諦めない姿勢を貫く決意を言葉に換えた。リーグ３連覇を成し遂げたシーズンなど「逆転の広島」はチームの代名詞。チームをまとめ、カープ野球を体現する。

　必勝祈願を終えた田中広がチームメートの思いを代弁した。約３カ月遅れで始まる戦いはチーム力を試されるシーズンでもある。「諦めない姿勢？それもカープ野球の一つ。１年間を通して、ブレずに戦っていきたい」と力を込めた。

　今季から選手会長を務める。開幕から４カード連続ビジターや過密日程など一筋縄ではいかない戦いが待つ。グラウンド内外でまとめ役として、全力を尽くす覚悟がある。

　右膝手術からの復活を期す１年は「８番・遊撃」での幕開けが濃厚。「自分の置かれた場所で仕事をするのが一番。チームで１年間頑張って、頑張って戦い抜く。そこを一番に意識しながらやっていきたい」。強い思いを胸に、６・１９のグラウンドに立つ。