広島・菊池涼 お目覚め猛打ショー 鈴木誠も田中広も本塁打 3発で巨人の連勝止めた
「広島5-1巨人」(24日、東京ドーム)
誠也だ!広輔だ!涼介だ!広島が敵地で相手のお株を奪うような一発攻勢で快勝した。計11安打5得点で巨人から今季初勝利。1試合3本塁打は2019年9月19日・DeNA戦(横浜)以来だ。今季20打席目で待望の初安打をマークし、1号ソロを含む3安打の活躍を見せた菊池涼介内野手(30)が調子を取り戻すなど、打線に厚みが増した。3戦目もG倒だ!
派手な空中戦で開幕から4連勝と勢いに乗る巨人を止めた。3発を含む計11安打5得点で昨季リーグ覇者から今季初勝利。3連敗を阻止し、貯金1とした。
火付け役は頼れる4番だ。初回2死一塁で鈴木誠。メルセデスが真ん中に投じた144キロ直球を完璧に捉えた。昨季12打数5安打、打率・417と好相性の左腕から豪快弾を放ち、先制点を挙げた。
「甘い球を一発で仕留められて良かった」。開幕から5戦3発のハイペースは両リーグでトップタイだ。昨季まで鈴木誠が東京ドームで本塁打を放てば7戦全勝だったが、今季も不敗神話は続く。
「まず、誠也が打ってチームを勢い付けたのがある」と、佐々岡監督が振り返るように主砲の一打で打線が乗った。二回は1死から堂林が右前打で出塁。続く田中広が2球目の外角スライダーにうまくバットを合わせて右中間席まで運んだ。「積極的に打ちにいった。結果的にいい追加点になった」と表情を緩めた。
三回には開幕から無安打が続いていた菊池涼が中前打を放った。20打席目で待望の今季初安打を記録。一塁ベース上では安どの表情を浮かべ、ナインからは祝福の声が響き渡った。打順が前日の8番から2番に戻って奮起した。
菊池涼は一本出たことで上昇気流に乗った。五回1死、2番手の古川が投じたチェンジアップを捉えた。舞い上がった打球は左翼席に到達。今季1号のダメ押し弾に「たまたまです。チームにとっていい追加点になったので良かったです」と控えめに喜んだ。七回にも宮国から左前打を放って猛打賞。五回には大城が放った二遊間へのライナーをダイビングキャッチ。攻守にわたり存在感が光った。
「キク(菊池涼)が苦しんでいた分、3本打ってベンチの雰囲気も良かった。下位もつながって点も取れている。貪欲に1点を取りにいく」と締めくくった指揮官。25日の3戦目もG倒を果たし、開幕から敵地で2カード連続の勝ち越しを決める。