広島 6点差大逆転で最下位脱出!V満塁弾の会沢「最後まで諦めない姿を見せられた」

 「DeNA6-10広島」(26日、横浜スタジアム)

 広島が終盤に6点差を逆転し、わずか1日で最下位を脱出。5位に浮上した。八回に会沢翼捕手(32)の今季1号ソロなど打者一巡の猛攻で1点差に詰め寄ると九回にはまたも会沢が決勝の満塁弾を放ち、試合を決めた。14安打10得点の劇的勝利を飾った鯉ナインが28日から始まる本拠地での戦いに身を投じていく。

 華麗なる大逆転劇だった。七回までDeNA先発の平良の前に手も足も出なかった。それでも「中継ぎ陣も一生懸命頑張ってくれている。何とか勝ちたいという思いでやっている」と、殊勲者・会沢をはじめ鯉打線は諦めなかった。

 大量リードされて迎えた八回。怒濤(どとう)の反撃が始まった。先頭の西川が左中間二塁打で出塁すると安部も適時二塁打で続く。松山の犠飛の後、2死一塁から堂林が2ランで2点差にすると続く会沢が今季第1号の左中間ソロで1点差まで迫った。「チームが苦しい状況の中で、最後まで諦めない姿を見せられた」と会沢。

 勢いづいた。逆転の予感が球場内に漂った。九回、守護神・山崎を攻め立て、無死一、二塁の好機をつくると鈴木誠が中堅フェンス直撃の適時打。二塁走者の代走・上本が気迫のヘッドスライディングで生還し、同点。主砲も右腕を突き上げて喜んだ。

 そして最後に試合を決めたのは会沢だった。1死満塁。初球の139キロ外角ツーシームを捉えた。高々と舞い上がった球は右翼席に着弾。右腕を突き上げながらダイヤモンドを悠然と一周した扇の要は決勝満塁弾、自己最多5打点に「みんながつないでくれたので。後ろにつなげようという気持ちで打席に入りました」と表情を緩ませた。

 佐々岡監督は「粘り強くね。野手がしっかりと打ち返してくれてこういう結果になった。終盤になっても諦めずによくやってくれた」と打線に最敬礼だ。

 土壇場で試合をひっくり返した。負ければ、借金は今季最大の7。広島は79年に借金6から優勝しているが借金7からの優勝はない。デッドライン直前で何とか踏みとどまった。「3連敗だけはね…という気持ちが伝わった。粘り勝ち。勢いづく勝ち方ができたし、広島に帰ってまたやりたい」と指揮官。諦めない姿勢を体現し、一丸となってもぎ取った1勝。勢いづいた“逆転の広島”がここから一気に勝ち星を積み重ねていく。

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