広島・野村“ツバメキラー復活”!4年ぶりヤクルト戦白星へ「自分のリズムに」

 キャッチボールで調整する野村(撮影・金田祐二)
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 広島の野村祐輔投手(31)が3日、“ツバメキラー復活”でチームを上昇気流に乗せることを誓った。5日のヤクルト戦(神宮)で先発予定の右腕は、先頭打者を出塁させないことをテーマに掲げた。ヤクルト戦は17年以降白星がないが、16年は5勝をマークした実績がある。最下位に低迷するチームに弾みをつけるべく、今季2勝目をつかむ。

 軌道に乗り始めた男の胸には、確かな手応えがある。5日のヤクルト戦で今季3度目の先発マウンドへ向かう予定の野村。チームを再加速させる使命を背負ってツバメ打線に立ち向かう。

 前回登板した7月29日の中日戦(マツダ)は、8回4安打無失点の快投で今季初勝利。五回まで一人の走者も許さない完璧投球だった。先頭打者を出塁させたのは2度のみ。相手に主導権を渡さずスイスイと腕を振った。

 当然、今回も「先頭打者を出さないこと。自分のリズムに持って行けるように」と細心の注意を払うとともに「もっとストライク先行で」とテンポの良さも求めていく。

 今季初登板となった7月22日の阪神戦(甲子園)では、勝敗は付かなかったものの6回1失点。2戦連続でQS(6回以上、自責点3以下)を達成しており、先発としては十分な働きだ。QSが一つの指標か、との問いに「ゲームをつくるということに関して言えば、そうですね」。3戦連続の達成で攻撃陣にもリズムをもたらす。

 ヤクルト戦は、17年から3年連続で白星から遠ざかっている。だが心配は無用。ルーキーイヤーの12年は7戦3勝。12年から15年までの4年間で20戦11勝と好相性。直近の好調ぶりを考えれば、“ツバメキラー復活”の期待も高まってくる。

 前回の中日戦はスライダーを両サイドに投げ分け、凡打の山を築いた。今回は主砲・村上をはじめ、青木ら左打者が多く並ぶ打線。チェンジアップが有効になるか、には「組み立て次第ですね」と冷静な口ぶり。「(自分は)全部の球を使って抑える投手。いろいろ考えていきたい」と、持ち球を駆使しながらアウトを重ねていく。

 この日は神宮外苑でブルペン投球やダッシュで汗を流した。チームは前カードの巨人戦を1勝2敗で終え、6カード連続勝ち越しがない苦戦が続く。最下位からの反攻へ「一人一人が自分のできること、やるべきことをやることだと思います」と足元を見つめた野村。頼れる背番号19が、今季2勝目でチームに弾みをつける。

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