通算320勝投手の小山正明氏が絶賛 広島・森下は間違いなく近い将来エースになる
「広島4-3阪神」(28日、マツダスタジアム)
広島ドラフト1位の森下(明大)は、勝ち星こそつかなかったが、ベテランの阪神・西勇と投げ合った7回2失点の投球を見ているとルーキーらしくない内容だった。150キロ台を計測する球のキレやコントロールだけでなく、ピンチを招いてもマウンド上で慌てる様子も見せない。
球はキレがあり、走っているし、コントロールもそこそこできており、非常にまとまっている。この投手が近い将来、カープのエースになるのは間違いない。180センチ、76キロで非常に投手らしいスラッとした体格をしている。久々に見る、ドラフト1位にたがわぬ素材だ。
阪神から見れば、完封負けを喫するなど、4戦3敗と既にやっかいな天敵になっているのだが、森下は大いに期待したい投手であり、今後の成長を楽しみに見ていきたい。
課題を挙げれば、専門的に見ると、下半身にまだ少しひ弱さが感じられる点だ。もう少し走り込んで鍛え、投げ込んで強い肩をつくり、そして球数に強くなることができれば、球界を代表するような立派なエースになれるだろう。