広島・床田 チーム4連敗も自身の5連敗も止めた!入場制限緩和後、初マツダ沸いた!

 「広島5-3DeNA」(25日、マツダスタジアム)

 広島は投打がかみ合ってDeNAに快勝し、連敗を4でストップさせた。自身も5連敗中だった先発・床田寛樹投手(25)が7回8安打1失点の力投で今季2勝目。7月11日以来、約2カ月半ぶりの白星を挙げた。入場制限が緩和されて初めてのマツダスタジアムに、1万5035人の観衆が詰めかけた。赤ヘル軍団は、一戦必勝で地元のファンを喜ばせていく。

 どれだけ白星から遠ざかっても、体は覚えてくれていた。今季初めて上がった本拠地でのお立ち台。もちろんファンも待ってくれていた。「正直ホッとしてます」。アイシング姿の床田は偽らざる本音を言葉に乗せた。7回8安打9奪三振1失点。チームの連敗を4で止めた粘投は、自身の連敗も5で止めての今季2勝目だ。

 ここ2試合続けて初回に失点していたがこの日は三者凡退の立ち上がり。直球に威力があった分、変化球もアクセントになった。四回1死から佐野にソロを許したが、傷口は広げない。打者29人中、実に22人に対して初球ストライク。常に優位に立って腕を振った。

 五回は無死一塁で梶谷、ソト、オースティンを全て見逃し三振。六回の先頭・佐野もバットを出させず、オール直球で“4者連続見逃し三振”を奪う計9奪三振の快投だ。

 三振をズバズバ取るタイプではないが「どうせなら2桁(三振)取りたかった」と、投手としての本能が顔をのぞかせた。最後のヤマ場は七回1死満塁。ソトを外角ツーシームで遊ゴロ併殺に料理すると、グラブを叩きながらベンチに戻った。

 開幕ローテ入りを果たしたが、8月2日に2軍降格。それでも1軍マウンドだけを目標に、汗を流してきた。つらくても必死に前を向く。その鍛錬を積んだのは春季キャンプ前の自主トレ。先輩の大瀬良とともに、100メートルダッシュのインターバルを50本走る、超過酷なメニューを消化したこともあった。

 その大瀬良が2度目の登録抹消となった際には「しっかり頑張らないと、チームが困るから頑張ってくれ」とエールを受けた。過度に気負うことはない。自分が精いっぱい頑張ることが、チームの勝ちにつながる。その思いを左腕に宿した114球でもあった。

 佐々岡監督は「きょうみたいな投球をしてくれればいい。自信にして頑張ってほしい」と評価を与えた。床田自身の星勘定はまだ2勝6敗だが、空白の時は、ここからの巻き返しで埋める。「少しでも多く投げたい」。遠回りした分、最後まで突っ走る。

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