カープ野村大炎上、あぁ悪夢の六回 無残3被弾…今季ワースト8失点KO
「広島1-9阪神」(8日、マツダスタジアム)
グラウンドに視線を落としながら広島・野村祐輔投手(31)は歩を進めた。中盤で粘り切れず一気に突き放された。主導権を完全に手放す3被弾を含め5回0/3を11安打8失点。失点は今季ワーストだ。
「初回に2失点し、立ち上がりをうまく入ることができなかったのが反省点。何とか粘ってチームに流れを持って来たかったんですが五、六回と連続して失点してしまい、チームに申し訳ない」
初回は北條に先制2ランを被弾。六回は先頭のサンズ、ボーアに連続ソロを浴びてリズムを崩し、西勇にも右前適時打を許した。あっという間の5連打で、まさかの降板劇になった。
エースとの戦い。粘り強く投げ、失点を防ぐことが勝利への道だった。だが、いきなり追いかける展開を強いられれば攻撃は苦しくなる。佐々岡監督は「作戦を練ろうと思っても練られない」と話し、六回の失点については「もう一踏ん張りしてほしかった。ホームラン、ホームランのあとの連打。残念な投球になってしまった」と振り返った。
中6日のローテで回れば残り4試合の登板が見込まれる野村。広島とロッテで活躍したミンチーが持つ、デビューから187試合の連続先発登板記録更新まであと「4」だ。16年以来の2桁勝利達成の可能性も残されている。この日の悔しさをマウンドにぶつけない訳にはいかない。