広島・九里「悔しい」8回1/3降板 規定投球回到達へ前進7勝目
「阪神1-5広島」(20日、甲子園球場)
三塁側の広島ファンから拍手喝采を浴び、お立ち台に上がった九里。8回1/3を4安打1失点と圧巻の投球で7勝目を挙げたが、「最後まで投げ切れなかったというところが悔しい。ああいう投球すると、八回まで良かったのが、なかったことになってしまう」と表情を曇らせた。
4回までパーフェクト投球。140キロ後半の直球と変化球を軸に阪神打線を翻弄(ほんろう)した。4番・大山は低めに落ちるフォークで2三振を奪うなど手玉に取った。
だが、9月28日のDeNA戦以来、今季2度目の完封まであと2死まで迫った九回1死から3連打で1点を失い、無念の降板となった。
それでも自身3連勝。自身初となる規定投球回到達まで、あと15回となった。順当にいけば、残りの先発機会は3試合。目標に向けて大きく前進する1勝となった。
ノーワインドアップから、セットポジションに戻したことが好調の要因だという。「自分の投げたい球が投げられている。ゾーンで勝負することができている」と話す。
自身初の2桁勝利も視界に捉える。「しっかり長いイニングを投げた後からついてくるものだと思う」と意気込んだ右腕。好調を維持して全力投球する。