広島・森下 新人王へ“ラストスパー投” 24日・DeNA戦で9勝目狙う
広島・森下暢仁投手(23)が新人王へラストスパートをかける。24日のDeNA戦(横浜)に先発予定。白星を挙げれば、セ・リーグ全5球団制覇となる。現在、ライバルの巨人・戸郷とは8勝で並ぶ。勝利数でもリードを奪うべく、必勝を期してマウンドに上がる。
新人王獲得へ、森下が静かに闘志を燃やした。ライバルの巨人・戸郷と共に8勝。投球回と防御率で勝るものの、勝ち星でもリードすればインパクトは大きい。「まだ、勝ち越していない(勝ち星で戸郷を上回っていない)ので、次に勝って上にいきたい」と言い切った。
今季のDeNA戦は4戦2敗で、防御率は対セ・リーグでワーストの3・68。白星も対戦した5球団では唯一ない。「ゼロで抑える気持ちで投げたい」。7回を4安打無失点と好投したデビュー戦以来の横浜で、9勝目と対セ全球団からの勝利を目指す。
広島から単独指名を受けた昨年のドラフト会議からちょうど1年が経過。「新人王を狙う」と公言したルーキーイヤーは新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が遅れるなどした。
誰もが想定していなかった異例の一年を「出来過ぎというか…」と振り返る。即戦力として期待通りの投球を続け、チームを勇気づけてきた。順調に中6日でローテを回れば、24日の試合を含め、残り3試合の登板が見込まれる。
「『新人王を獲る』と言ってきた。その可能性があるので、獲れるように頑張りたい」。2桁勝利も視界に捉えており、重みが増すマウンド。負けられない一戦。森下が敵地で躍動する。