広島ドラ1は即戦力投手 結論出ず佐々岡監督交え当日に最終協議 候補は早大・早川ら

 早大・早川、トヨタ自動車・栗林、慶大・木沢(左から)
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 広島はドラフト会議前日の25日、東京都内のホテルでスカウト会議を開いた。1位選手の決定は見送られたものの、即戦力投手を指名する方針。候補には早大・早川隆久投手(22)、トヨタ自動車・栗林良吏投手(24)、慶大・木沢尚文投手(22)らがいる。結論は佐々岡真司監督(53)らを交えた26日の最終会議で出される。1位指名が競合した場合は、佐々岡監督がクジを引くとみられる。

 スカウト会議終了は午後5時30分だった。約2時間20分の話し合いで1位選手の決定は見送られた。苑田聡彦スカウト統括部長(75)は「結論は決まらない。(会議に)監督がいないから。球団代表(鈴木球団本部長)もおられないので」と説明した。

 1位指名の基本方針は即戦力投手になりそうだ。同スカウト統括部長は「即戦力投手?そうなるでしょうね」と話した。今季は大瀬良と野村が手術を受けて離脱。K・ジョンソンも開幕から10戦未勝利の0勝7敗と、期待に応えられなかった。チームトップの勝ち星は昨年のドラフト1位・森下の9勝。救援陣の世代交代も進んでいる。

 即戦力投手の候補には、これまでの会議から早大・早川、トヨタ自動車・栗林、慶大・木沢らが挙がっていると見られる。最速155キロ左腕の早川は最大の注目選手だ。今季のリーグ戦は5試合で3完投58奪三振と圧巻の成績。球団関係者が「森下級」と言えば、早大・小宮山監督も「20年に一人のサウスポーですから」と評価する逸材だ。

 ロッテ、ヤクルトが1位指名を公表するなど競合は必至。佐々岡監督はこの日のDeNA戦後、くじを引く大役について問われると「シーズン中だし話していない」とした上で「当然(競合でのクジ引きが)あるだろうし」と気持ちを引き締めた。

 会議ではさまざまなシミュレーションが行われ、外れ1位の候補には明大・入江らが入っていると見られる。また、外れの外れ1位も想定した。中位から下位は素材を重視した指名が見込まれる。

 今秋は4~5人の指名になる可能性が高い。佐々岡監督らを交えた最終会議は26日の午後2時から。今季はここまで5位と低迷する。来季、巻き返しを図るためにも即戦力投手を手繰り寄せる。

 ◆早川 隆久(はやかわ・たかひさ)1998年7月6日生まれ、22歳。千葉県山武郡出身。左投げ左打ち。投手。179センチ、72キロ。木更津総合では1年秋からベンチ入り。早大では1年春から登板し3年時に侍ジャパン大学代表。球種はツーシーム、カット、スライダー、カーブ、2種類のチェンジアップ。

 ◆栗林 良吏(くりばやし・りょうじ)1996年7月9日生まれ、24歳。愛知県出身。177センチ、80キロ。右投げ右打ち、投手。愛知黎明では甲子園出場なし。名城大では通算32勝を挙げ4度のベストナイン、3度の敢闘賞を獲得。3年時に大学日本代表に選出された。19年にトヨタに入社し1年目から主力を担う。

 ◆木沢 尚文(きざわ・なおふみ)1998年4月25日生まれ、22歳。千葉県船橋市出身。右投げ右打ち。投手。182センチ、78キロ。慶応では1年秋からベンチ入り。慶大では1年秋にベンチ入りし、2年春にリーグ戦初登板。50メートル走6秒1、遠投100メートル。球種はカーブ、スプリット、カットボール。

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