広島・森下 最優秀防御率&新人王のタイトルを 北別府氏「記者のみなさんよろしく」

 広島のドラフト1位ルーキー・森下暢仁投手が1日の中日戦(ナゴヤドーム)で8回無失点で2桁となる10勝目を挙げた。防御率も1・908となり中日・大野雄大に続いてリーグ2位となった。巨人・戸郷翔征投手との新人王争いで大きく前進し、最優秀防御率のタイトルも見えてきた。Bクラスに沈むチームの中で明るい材料の森下について広島OBでデイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏に聞いた。

 10月は3勝0敗、防御率0・31と抜群の結果を残した森下は、月が変わった1日の中日戦で初回2死三塁のピンチを切り抜け八回まで無失点。北別府氏は「できはいつもより良くなかった。2桁勝利がかかりプレッシャーもあったと思う。直球がシュート回転してアウトサイドを狙った球が真ん中に入ってきたりしていたが、カーブを上手くつかい僅差のゲームでよく辛抱して粘ってゼロに抑えた」と投球を振り返った。

 「新人投手には珍しいくらい、走者を出しても次打者と勝負すればいいと割り切って投球したことが好結果につながった。若い投手は走者を背負うといいところに放らないといけないと引きずる。森下は走者に目でけん制するなど目配りはするものの、割り切って打者と勝負している。調子が悪くてもコントールが良いのでピンチをひろげる心配がない」と分析した。

 今回の勝ち星で2桁勝利を挙げ、新人王を争う戸郷と2勝差とした。「内容は申し分ないが、相手は優勝チーム。記者投票で決まるので1勝差はつけておきたい」という。

 防御率は戸郷の2・92を大きく上回る1・908でリーグトップの大野に0・002差と肉薄している。「大野ももう一回投げてくるだろう。その結果を見ながらの登板になる。戸郷に現時点で2勝差をつけているので、新人王を獲れると判断すれば大野の結果で投げなくてもいいかもしれない。申し分のない内容を伴う結果を出した。とにかく新人王と防御率のタイトルを狙えるのでぜひ獲ってほしい」と右腕に最大の評価を与えた。最後に「ドラフト1位として期待通りの仕事をした。記者のみなさん、よろしくお願いしますよ」と後輩への一票を訴えていた。

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