広島・菊池涼 セパ初の守備率10割「来年継続してできてこそ、大記録」
「広島2-3中日」(11日、マツダスタジアム)
未踏の領域に足を踏み入れた。広島の菊池涼が二塁手として両リーグで初めて守備率10割を達成した。103試合の出場で無失策。偉大な金字塔を打ち立て「きょう終わったのは少し、ホッとしています」と緊張の糸が解けた。
前日10日・ヤクルト戦(神宮)に「8番・二塁」で先発出場し、2度の守備機会を無難にこなした背番号33。連続守備機会無失策を503とし、この日は欠場した。
10月15日の巨人戦(東京ドーム)で、二塁手としてのシーズン連続守備機会無失策を434に伸ばし、1993年に和田豊(阪神)が記録した432を27年ぶりに更新。「本当に一日一日、迷惑を掛けないようにしっかりやるだけだと思っていた」と振り返る。
記録更新にも本人は冷静だ。例年より少ない120試合ということも踏まえ「来年継続してできてこそ、大記録だと思う。更新できればいいですけど、一番はチームのために何ができるか」。鉄壁のディフェンスで来季もチームを支えていく。