広島・島内 “永川フォーク”習得で勝利の方程式目指す レジェンドに師事
広島の島内颯太郎投手(24)が17日、“永川フォーク”を習得して来季、勝利の方程式に入ることに意気込んだ。「みやざきフェニックス・リーグ」に参加している右腕は、永川2軍投手コーチにフォークの握り方を教わりながら試行錯誤を続けている。フォークを決め球にして、勝ちパターン入りを目指す。
浮き彫りになった課題の克服へ、島内は永川2軍投手コーチに助言を求めた。「フォークに関してはもう少し落差をつけたい。フォークが落ちない、と相談して聞きました」
現役時代、切れ味抜群のフォークを駆使して抑えを務めた同コーチに握りを聞き「永川さんは(指の)関節から抜く感覚。抜くことで落差が出てくる。自分ははじく、永川さんは抜く感覚。だいぶ違う」と新たな発見をヒントにした。「すぐにできる感覚ではないけど、せっかくの機会なので試行錯誤していきたい」と“永川フォーク”の習得を目指す。
今季は38試合で防御率は4・54。同点や僅差のビハインドでの出番が多かった。課題は37回2/3を投げ四球を28個与えた点だ。「終盤になってフォークが落ちず、真ん中付近に集まった。決め球に使えず、ファウルで粘られてカウントを悪くした」と課題を自覚。空振りを奪えるフォークをマスターできれば、打者に粘られるケースが減り、結果として四球減にもつながる。
永川コーチは「“これを投げておけば大丈夫”と安心できる変化球が一つあれば確実に来年、安心して八回とかを投げられるような投手になる」と直球以外の強力な変化球が、飛躍のカギになると指摘する。「中継ぎをやっている以上、まずは勝ちパターン」と島内。強力な武器を身につけ、勝利の方程式を担う。