広島・ケムナ「来年もセットアッパーを」に納得の判 850万円増で内角攻め誓う
広島のケムナ誠投手(25)が25日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、850万円増の1600万円でサインした。今季途中から勝利の方程式入りを果たし、プロ初勝利と11ホールドをマークするなど、3年目で飛躍を遂げた。来季は直球の内角攻めを心掛け、フル回転を誓った(金額は推定)。
充実した表情でケムナは今季を振り返った。「納得してサインしました。(球団からは)褒められました。『来年もセットアッパーを目指して頑張ってくれ』と言われました」と、いつもと変わらぬ屈託のない笑みを浮かべた。
7月5日に1軍昇格を果たすと、150キロ超の直球を武器に首脳陣の信頼を勝ち取り、シーズン中盤には勝利の方程式入りを果たした。最終的に41試合に登板し、1勝1敗、11ホールド。直球で押せたことを好投の要因に挙げ、「自信もついた」と確かな手応えをつかんだ。
だが、「内角に投げる割合が少なく、踏み込まれて打たれていた」と直球が外角中心の攻めになったことを反省。「内角に投げられるようにして、(来年は)昨年と違うというところを見せられたら」と強気のインサイド攻めを誓った。
来季は開幕から1軍に帯同し、勝ちパターンとしてフル回転することが目標だ。オフはノースロー調整の期間を設けない予定。「(今年は)春先に調子を持ってこられなかったのは休み過ぎたから。それを絶対にしてはいけない立場なので、同じ失敗を続けないように」。口元を引き締めた右腕が、真価を問われる4年目も中継ぎ陣を支えていく。