広島 手応え秋季練習 逆方向に強打意識で得点効率UPへ
広島は27日、16日からマツダスタジアムで行ってきた秋季練習を打ち上げた。逆方向への打撃を徹底させた今期間。朝山東洋打撃コーチ(44)は成果に手応えをつかむと同時に、来季は接戦に強い攻撃陣を作り上げることに意気込んだ。“得点効率”を高め、覇権奪回への歩みをチーム全体で推し進めていく。
課題克服に努めた時間が収穫に変わった。秋季練習を打ち上げたチームが狙うのはV奪還。来季の戦いに視線を向けた朝山打撃コーチは「何とか接戦を取れるようにね。ロースコアの試合を、どう取るかというところ」と打線全体のテーマを掲げた。
この期間、野手陣に意識付けさせたのは逆方向に強い打球を打つこと。それができれば「三振が減る確率は上がり、ファウルが打てて、ボール球に(バットが)止まる」と同コーチは意図を明かし、「(初日より)今日の方が断然、みんな良くなっている」と手応えを伝えた。
5位に沈んだ今季、チーム打率はリーグ2位の・262ながら、870残塁は、同ワースト。好機を作っても決定打が出ず、粘って1点をもぎ取る攻撃が影を潜めた。その結果、1点差試合は9勝13敗と負け越し、リーグで唯一、勝利数が1桁にとどまった。それを踏まえ、逆方向への打撃を打開策とした。
佐々岡監督は「いろんな反省を踏まえた中で、それぞれが秋季練習でやってくれた」と一定の評価を与えた。来春2月のキャンプでも継続していく方針。「1点を競っている時、どうやって1点を取るか」と朝山コーチ。泥くさく得点を重ね、僅差で勝てる打線を築いていく。