カープ期待の19歳!玉村快投5回8K 最速142キロも直球に「手応え」
「フェニックス・リーグ、広島0-2西武」(29日、天福球場)
打者のバットが面白いように空を切った。みやざきフェニックス・リーグ初先発の広島・玉村昇悟投手(19)が5回1失点と好投し、毎回の8奪三振。ドラフト6位の高卒ルーキー左腕は「真っすぐには手応えはありました」と笑みを浮かべた。
初回、安打と四球で1死一、二塁のピンチを背負い、愛斗に中前適時打を浴びたが、二回以降は直球を軸に西武打線をねじ伏せた。この日の最速は142キロも、球速以上に速く感じる直球に加え、短い間合いですぐに投球動作に入る速いテンポの投球で、相手を翻弄した。
宮崎では5試合に登板し防御率は2・07をマークした。東出2軍監督代行は「球の出どころが見づらい。あんなに空振りするんだからね」と期待を寄せた。
速球に自信を深め、ルーキーイヤーを終えた玉村の次の課題は変化球だ。実戦ではなかなか緩急で空振りを奪うことができなかったという。「変化球で勝負できるように。スライダーとチェンジアップを磨きたい」。飛躍の2年目へ鍛錬を積み、鯉のドクターKを目指していく。