広島・森下、球団の新人2年目で史上最高額 2700万円増の4300万円でサイン
広島の森下暢仁投手(23)が8日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2700万増の年俸4300万円でサインした(金額は推定)。球団の新人2年目の年俸としては野村祐輔投手の4000万円を超える球団史上最高額となった。
森下は「先発ローテーションをしっかり守ったことを評価してもらった。最後までやることができた」と喜びを口にした。
ルーキーイヤーの今季は登板2試合目となった6月28日の中日戦(ナゴヤドーム)で九回途中3失点でプロ初勝利を飾るとその後も順調に勝ち星を積み重ね、10勝3敗、防御率は1・91の成績を残した。
10、11月は5試合に登板して4勝0敗。防御率は0・24の好成績を残し、月間MVPを初受賞。球団新人では98年の小林幹英以来、22年ぶりの快挙となった。
惜しくもリーグトップの中日・大野雄の防御率1・82に及ばず、最優秀防御率のタイトル獲得は逃したが、新人王獲得はほぼ当確。規定投球回到達の新人で2桁勝利と防御率1点台は54年ぶりとなった。「終わってみたらやりきったという気持ちが強い。来年も頑張りたい」と話した。
来季は勝利数にこだわり、10勝以上を目標に掲げた。「同じ働きをして、1年目よりも2年目の方がプラスになるように。来年も2桁勝って、防御率も今年に近い数字を残したい。まずは、ローテを守って規定投球回に到達できれば」と意気込みを語った。