広島・松山 新外国人クロンに負けん 一塁はオレ!長打量産計画へ本格トレ
広島の松山竜平外野手(35)が10日、今オフのテーマに“長打量産計画”を掲げた。この日もマツダスタジアムでウエートトレーニングを行い筋力アップに励んだ。来季は20本塁打以上を目標に設定し、新しく加入したケビン・クロン内野手(27)=前ダイヤモンドバックス=らとの一塁レギュラー争いを勝ち抜くことを誓った。
来季へ向けてのサバイバルレースはもう始まっている。松山が今オフは筋力アップに取り組み、来季20本塁打以上を目標に掲げた。「20発は打たないといけない。打点にこだわっていきたい。本塁打が増えれば、勝手に打点も増えていくので」と長打力向上を目指す。
今季は開幕1軍を逃したが、シーズン序盤には1軍に合流。終盤には4番に定着し、計108試合に出場。持ち味である巧みなバットコントロールで計112安打を放ち、打率・277、9本塁打、67打点の成績を残した。
しかし、来季のレギュラーが約束されているわけではない。広島は11月16日に新外国人・クロンを獲得。身長195センチ、体重115キロのパワーヒッターで、マイナー通算151本塁打を放っている右の長距離砲だ。一塁で起用される方針で松山にとってはライバルとなる。ユーチューブで動画を見たという松山は「(体が)でかいですもんね。映像を見てもいい打撃だと思う」と率直な感想を述べながらも、「打撃では負けたくない」と対抗心を燃やした。
この日は球場内でウエートトレーニングを行った。「単純にパワーアップしたい」と理由を明かし、下半身と背中を重点的に全体を鍛え上げることに努めている。周囲からも見た目が変わったと指摘され、「腕まわりが太くなった。成果は出ていると思う」と効果を実感している。
来年1月には毎年恒例となっている地元・鹿児島での合同自主トレを行う。チームメートで同じ左の長距離砲である高卒2年目の林や楽天の小郷らとともに汗を流す予定。後輩の指導役も買って出るつもりだ。
狙うポジションは一塁が基本線だが、出場機会が増えるなら外野挑戦も視野に入れている。「試合に出ることが大事。いいアピールをしたい。まだまだ頑張っていきます」と意気込んだ来季プロ14年目のベテラン。“筋肉モリモリ計画”で長打を量産し、レギュラーの座を不動のものとする。