広島の石原貴規捕手（２２）が２８日、長打力向上のために増量を目指すプランを明かした。ルーキーイヤーの今季はウエスタン・リーグで３４試合に出場し、経験を積んだ。来季は１軍初出場を目標に掲げ、筋力トレーニングに励みながら、現在の体重８５キロから９０キロまで増やし、さらなるパワーアップを図る。

　飛躍の２年目に向けて今オフ、石原貴は筋力トレーニングに励んでいる。「ある程度、体が大きくならないといけない。パワーをつけたい」と地道に鍛錬を積んでいる。

　今季は２軍で３４試合に出場し、打率・２０２、４本塁打、８打点と物足りない数字に終わった。しかし、「シーズン前半は思うような結果が出ずに勝てなかったが、後半は勝てる試合も多くなった。接戦で勝ったのは自信につながった。いい経験ができた」と守備面では一定の手応えをつかんだ。

　１軍で活躍するためには守備だけでなく、打力も求められる。オフ期間に現在８５キロの体重を９０キロまで増やすことを目指している。「打撃で力負けしないように、体重と筋肉量を増やしていきたい。多少詰まってもヒットになったり、捉えた当たりを外野に持っていけたりするようにしたい」と長打力アップが狙いだ。

　ベテランの石原慶が引退し、捕手の枠は一つ空いた状況だ。来季は１軍初出場を果たすためにも、まずは春季キャンプ１軍スタートを当面の目標に掲げる。「しっかりとアピールして、シーズンで結果を残せるようにしたい」。闘志を燃やす若き司令塔候補が充実したオフを過ごし、サバイバルレースを勝ち抜いていく。