広島・佐々岡監督奪冠へチーム一丸 主将制復活!投手大瀬良、野手誠也を任命
広島の佐々岡真司監督(53)が新春インタビューで勝利への意欲を言葉に変えた。監督就任1年目の昨季は5位。2年連続Bクラスの悔しさを晴らし、3年ぶりのV奪還を目指すシーズンだ。今季から主将制を復活。投手では大瀬良、野手では鈴木誠に大役を任せ、リーダーとして期待を寄せる。
-明けましておめでとうございます。佐々岡監督にとっては2年目の年を迎えた。どんな1年にしたいか。
「おめでとうございます。基本はやはりチーム一丸、一体感を継続して、みんなが一つになって戦い抜く野球をしていきたい」
-その1つが09年以来、復活させる主将制だと思う。
「シーズンオフになり、そういう考えを持った。(過去には)新井と黒田が代表して意見を言い合い、コミュニケーションを取りながらやっていた。一つにまとめた印象がある。そのイメージ。就任1年目は一体感を掲げてやった。シーズンを戦い終え、投手と野手で引っ張っていく選手がいて、お互いに話ができるチームづくりが必要だと思い、主将制を導入することに決めた」
-投手は大瀬良、野手は鈴木誠をそれぞれ指名した。
「誠也も責任を持って引っ張っていかなければいけない。もちろん、これまでもそういう思いを持ちながら戦っていたと思う。これがさらにプラスになってほしい。主将になることで意見が言えるだろうし、上の選手に対しても。発言することで自分にも責任が生まれる。伝えた時はその気になっていた」
-大瀬良についてはどうか。
「昨年はエースとして引っ張っていくつもりが、故障で離脱し悔しかったと思う。主将となったことでより一層気持ちが入ってくるはず。今年は右肘の故障から復活を目指すシーズンになる。まずは春季キャンプでどれだけ投げられるか。本人は、不安なく投げられているということだから期待をしたい」
-チームがもっと一つになって戦うという監督の意思表示だ。
「投手から見た野手、その反対で野手から見た投手というところで、選手間で話ができるだろうし、それが良い方向に進んでくれれば。選手会長である広輔を含めて要望があれば聞く。改めてみんなでチームを一つにする。昨季のBクラスを踏まえより一層、その思いは強い。上を目指していくために」
-昨季は52勝56敗12分けの5位だった。勝ちたいという思いはこれまで以上に強くなっているのでは。
「勝ちたい、優勝したい。今年は強い気持ち、強い体など、いろいろと『強い』というのを強調しながらやっていきたい。3連覇したチームはこんなものではないと思っている。負ける悔しさをこの2年味わった。勝つ喜びをもっとみんなで味わいたい。新型コロナウイルスの影響で昨年はみんながマスクをした。大声を出せず、ハイタッチができない、ファンのみなさんの声援がない状況もあった。無観客で始まった1年を終え、ファンと共に戦うことの大きさを再認識した。新型コロナが早く収束してほしいと願っているし、たくさんの勝利を届けたい」