広島・大瀬良 菅野に投げ勝つ! 過去6度対戦2勝1敗「特別な人」残留望むところ 

 広島の大瀬良大地投手(29)が11日、廿日市市の大野練習場で自主トレを公開し“菅野の壁”を打破することを誓った。大学時代から親交のある巨人・菅野の残留が決定。鯉のエースは、打倒巨人で3年ぶりの優勝をつかみ取ることを目標に掲げた。昨年手術した右肘の状態も良好。悲願のVへ、大黒柱が腕を振るっていく。

 右手に白い息を吹きかけた後、全身を使って力強く白球を投げ込んだ。寒さが染みる中でのキャッチボール。大瀬良が腕をしならせていく。昨年手術した右肘の状態は順調で「いろんな方の支えがあって、100%くらいの強度に近い形で投げることができている。飛ばし過ぎず、しっかり一歩一歩進めていけたら」とうなずいた。

 新たな戦いへの準備を整える中、心が奮い立つ知らせがあった。メジャーを目指していた菅野が巨人に残留。「チームとしても打って、僕も投げ勝っていかないといけない人なので、また気が引き締まりました。何とか菅野さんがいるジャイアンツを打ち破れるように、頑張っていきたいと思います」と決意をにじませた。

 大学時代から親交があり「やっぱり特別な人ですし、投げ合う時は他の選手と違った思いもある」という。過去に先発で6度投げ合い、大瀬良の2勝1敗。宿敵エースの牙城を崩さなければ、自軍のV奪還は実現できないからこそ「すごく高い壁、すごい人ですけど、そこに打ち勝っていかないとチームとしても優勝はないので、何とか投げ勝っていきたい」と闘志を燃やす。

 この日はランニング、キャッチボール、ノックなどで調整。ブルペン投球は立ち投げで先月に一度実施し、患部の状態を確認した。今後については「(今月)中旬から20日前後に1回入れたらいいかな。状態が良ければ1月の終わりくらいに(捕手を座らせて)投げられたら」と見通しを語った。

 自身が掲げる今年の漢字は「恩」。「たくさんの人に支えられて、今こうやって投げられている。元気な姿をマウンドで見せて、何より結果を残すこと。それが一番の恩返しになると思う」と期する思いを言葉に乗せた。

 投手キャプテンとして挑む今季。1年間ローテーションを守り抜くことに加え「優勝を目指してやっていきたい。みんなで一致団結して、束になっていけば絶対に優勝できるチームだと思う」と目標を定めた。G倒で頂点に輝き、オフをバラ色に染め上げる。

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