広島・小園が結婚 20歳の決断…伴侶と歩む逆襲シーズン「しっかりやらないと」
広島は25日、3年目の小園海斗内野手(20)が結婚したことを発表した。お相手は公表されていないが、守るべき伴侶を得て臨む新たなシーズンは、これまで以上に特別なものになる。キャンプは初の2軍スタートが決定したが、チームからの期待は大きい。気持ちを新たに、飛躍を目指していく。
1週間後のキャンプインを前に、明るいニュースが届いた。この日の午後、小園が結婚したことが球団から発表された。今季、3年目を迎える期待の星は球団を通じ「家族ができて、しっかりやらないといけないという気持ちです。キャンプは2軍スタートで悔しい気持ちがあるので、早く1軍の戦力になれるよう頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と決意を口にした。
20歳という若さで家庭を持つ決断を下し、自分だけの野球人生ではなくなった。これまで以上に野球に力を注ぎ、結果を残すことが求められる。芽生える自覚と責任感を胸に、力強く2021年シーズンに臨んでいく。
報徳学園出身の小園は18年度ドラフトで4球団競合の末、1位で広島に入団した。1年目の19年は58試合に出場して打率・213、4本塁打、16打点という成績をマーク。いきなり輝きを放ち、次世代の中心選手としてチームとファンから大きな期待を背負った。
しかし、昨季の1軍出場はわずか3試合。6打数無安打と悔しさだけが募った。巻き返しを図るべく、オフはヤクルト・山田や川端らとの合同自主トレを敢行。宝塚リトルの先輩にあたる山田から一流の極意を吸収し、自身に還元しようと努めてきた。
トリプルスリーを3度獲得した右のスラッガーからは、従来のダウンスイングからレベルスイングに変更するよう提案され「それを覚えたら全然違う。もっと率も残るし飛ぶよ」と背中を押してもらった。現状打破に向け、貪欲にバットを振ってキャンプへの準備を整えている。
キャンプは3年目でプロ入り初の2軍スタートとなった。佐々岡監督は「やっぱり期待するだけに、はい上がってほしい」とさらなる奮起を求めており、小園本人も「開幕時には(1軍に)呼んでもらえるように」と開幕1軍へ闘志を燃やしていた。守るべきパートナーとともに、勝負の3年目を最高のシーズンにしていく。