広島・九里 カーブ完全習得へ前進初ブルペン 坂倉に意見求める
「広島春季キャンプ」(2日、沖縄)
広島の九里亜蓮投手(29)が、初ブルペンでカーブの完全習得へ前進した。腕の振りなどを確認しながら120球中、30球以上を遅球に費やした。「少しずつ自分が思っているような軌道だったり、確率が上がってきている」。こぼした白い歯が手応えの証しだ。
坂倉に意見を求める場面があった。直球と同じように腕が振れているか、球の曲がり方はどうか。今春のテーマに置いているだけに妥協はしない。捕手目線での助言に耳を傾け1球ごとに修正した。
20試合で130回2/3を投げ、自身初の規定投球回に到達した昨季は、カーブの優先度は高くなかった。「投球の幅を広げたい」と一念発起。使い手である森下に握り方を聞き、カーブでの三振の場面がまとめられた動画も見ながら試行錯誤してきた。
現在の握り方はオリジナルだ。「誰の握りにも近くない。いろんな投げ方をしながら、ちょっとずつ改良してきた」。理想とする「縦にきれいに落ちる」軌道を目指し投げ込んでいく。
開幕投手を狙い臨んでいる今キャンプ。シーズンでの目標は170投球回以上だ。「レベルアップできるようにやりたい」。先発の中心として勝利に貢献するため、カーブに磨きをかける。