広島・山口、安打性1本に抑えるも納得いかず「考え過ぎた」 2軍Cでフリー打撃登板
「広島2軍春季キャンプ」(3日、日南)
広島・山口翔投手(21)がフリー打撃に登板し、小園と三好を相手に39球を投げた。明らかに安打性の打球は1本ながら、納得できる球は「少なかった」と肩を落とした。
シンプルかつコンパクトな投球フォームを模索している段階。だがフォームを意識し過ぎるあまり、打者に向かっていく姿勢は影を潜めた。「考え過ぎる自分がいた。(腕が)遠回りして、投げているのもある」。
オフはエース大瀬良に志願して合同自主トレを敢行。キャンプでもキャッチボールを一緒に行っている。「大地さんにも言われたけど『投げる時は投げることだけに集中して、そこで課題が出れば部屋に戻って反省すればいい』と。悪い方向に引きずらないというのはよく言われます」。助言を糧にして、理想のフォームを求める。
2019年にはプロ初勝利。飛躍への足掛かりを手にしかけたが昨季は1軍登板なし。「どん底から、はい上がっていきたい」。必死の思いで試行錯誤を重ねる。