広島・森下 新球解禁 マエケン直伝スライダー&ツーシーム キャンプ最多106球
「広島春季キャンプ」(6日、沖縄)
入念に握りを確認しながら、新球を試した。広島の森下暢仁投手(23)が、ブルペンで今キャンプ最多の106球のピッチング。同期の石原に対し、“マエケン直伝”の新球であるスライダーとツーシームを初めて数球投じた。
投球後、スライダーの完成度を報道陣に問われた森下は「0%です。全然だめだった」と辛口で、今後試合で使うかは未定。「後々のことを考えて。今シーズンだけじゃなく野球をやる上で必要になってくる時が来たら。使える球が増えれば投球の幅も広がってくると思う。試してみて投げられればいいなぐらいの気持ちです」。あくまで引き出しのひとつと考えている。
1月の沖縄自主トレで、ツインズの前田健太から握り方やリリースのイメージを教わり、それを実行したこの日のブルペン。さらなる飛躍のために新たな挑戦を続けながらも、直球と従来の変化球が主体というスタンスは変わらない。
第2クール最終日の9日に打撃投手を務める予定の右腕。「今持っている球種の精度を上げるというのが一番。当たり前にストライクを取れるくらいにしたい。スライダーとツーシームにこだわりはない」とき然とした態度を見せた。昨季の新人王が新たな武器を持ちながら、さらに投球術に磨きをかける。