広島・石原 バックスクリーン弾 塹江撃ち!シート打撃で“チーム1号”

 「広島春季キャンプ」(8日、沖縄)

 広島の石原貴規捕手(23)が8日、シート打撃で“チーム1号”となる2ランを放った。一塁に走者を置いた場面で、塹江の138キロの直球をバックスクリーンへ運んだ。「良い感触はあったし、良い角度で打球が上がっていた」。長打力を見せつけた。

 左腕が外角を狙った球が少しだけ甘くなった。失投を見逃さない。オフに鹿屋体育大で肉体改造に着手。身に付けた大きなパワーが、美しい放物線につながった。

 「ロングヒットを打ってアピールする」と意気込んで臨む今春。キャンプでは速球に振り負けないように、少しだけ始動を早めてタイミングを取ってきた。「余裕を持って打ちにいけた」。打撃練習でも快音が続く。手応えを感じ始めている。

 捕手の2番手争いは激しさを増す。第1クールで坂倉が下半身を痛めて3軍調整となり、復帰までは自身を含め磯村、中村奨と残りの枠を争う構図だ。ライバルも攻守でキラリと光る。負けられない思いがある。

 「まずはキャンプを1軍で完走したい。そこでアピールしながら、オープン戦で結果を残して開幕1軍につなげられたらと思う」。1年目の昨季は1軍出場なしに終わった。「打てる捕手」として存在感を示し続けて、競争を勝ち抜く。

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