広島・林 スコットも攻略9振4安打性「自分のスイングを継続」
「広島春季キャンプ」(9日、沖縄)
快音を響かせた打球が外野の芝生へと転がった。広島・林晃汰内野手(20)が、フリー打撃で打撃投手を務めたスコットと対戦し、9スイングで4本の安打性の打球を放った。「打てて良かったです」と充実した表情を浮かべた。
最速148キロを計測するなど球威で押した助っ人右腕に対して、第1打席は直球を捉えて中前に運んだ。さらに左中間二塁打、左前打と3連打。初の1軍キャンプスタートとなった3年目の大砲は、4日のフリー打撃でもケムナから柵越えを記録しており、確かな手応えをつかんでいる。
新しいルーティンの効果もてきめんだ。1月からバットを両手で握り、頭上から振り下ろしてから構えるように変更した。「上からたたきたい。あんまり猫背にならないように背筋を正す意味でやっている」と意図を説明。胸を張った姿勢で打席に入ることが、結果にもつながっている。
11日からの第3クールでは紅白戦など実戦形式の練習が増える。「自分のスイングができていると思う。継続してやっていきたい。長打力という持ち味をアピールできるようにしていきたい」。昨季は1軍でプロ初安打をマーク。将来の主砲として期待される若武者が長打力を存分に発揮し、開幕1軍を目指していく。