「広島紅白戦、白組３－０紅組」（１２日、コザしんきんスタジアム）

　広島の鈴木誠也外野手（２６）がキャンプ初の紅白戦に「３番・右翼」で出場し、２打数１安打と順調な調整ぶりを示した。

　初回、１死一塁から中村祐の変化球を左前へ。チャンスを拡大させ、４番クロンの適時打につなげた。

　佐々岡監督は「まだ、今後もいろいろ組み替えてやりたい。どれぐらい適切があるか」と説明。朝山打撃コーチは３番・鈴木誠、４番・クロンの並びに「シーズンでどうなるか分からないけど、どちらが３番に適しているかを考えれば鈴木かなと」とプランの一つであることを明かす。脚力のある鈴木誠を３番に置き、中軸で生還する形が取れれば攻撃のバリエーションも広がってくる。

　昨季終盤は３番で起用される試合が多く、打順について主砲は「もちろん、時には長打も打たないといけないですし、打点を稼ぐのもそう。全てにおいて、求められていることはある。それに応えられれば」と役割を全うする姿勢。背番号１が今年も赤ヘル打線の中心に座り、存在感を発揮していく。