広島・大盛 追い込まれてもフルスイング! 昨季の自身へ原点回帰
「広島春季キャンプ」(14日、沖縄)
広島の大盛穂外野手(24)が14日、原点回帰で開幕1軍争いを勝ち抜くと意気込んだ。キャンプは2週間が経過したものの、シート打撃と紅白戦で安打がない。16日はロッテとの練習試合。バットを強く振り抜き、結果を出す。
降雨のため阪神との練習試合が中止。若鯉は迷いを振り払うように室内で黙々と打ち込んだ。「中止になったけど、こういう所で形を考えていけたら」。前を向き、自らと向き合った打撃練習だった。
快音が響かない。12日の紅白戦は遊ゴロ併殺打と捕ゴロ。2打数無安打に終わった。
「追い込まれると当てなきゃいけないとか、去年と同じようなこと(三振)をしたくないとか余計なことを考えている。準備の段階で自分の形を探っているから強いスイングができていない」
1軍に初出場した昨季は73試合で50三振だった。今春は、三振減を意識し過ぎるあまり、持ち味の思い切りの良さが無意識のうちに消えてしまった。育成から支配下を勝ち取った自分自身の打撃を、再確認している。
「弱い所が出ている。自分に勝たないといけない」と顔を上げた。対外試合が本格的に始まるキャンプ後半戦。自らの殻を破った先に目指す開幕1軍がある。